保育経験者も新たな学び 言葉で伝える力を培う幼児教育
2023/01/13日本で保育士として働かれていた経験があるNさん。2週間の幼児ボランティアに参加されたNさんから体験談が届きました!同じ保育でも、日本とカナダの違いを実感したようです。
・ボランティア参加の経緯
日本で保育士をしていましたが、集団生活に重きを置く園が多く、子どもたち一人ひとりの気持ちが尊重されていないのではと思う場面が多々あり、海外の幼児教育に興味を持ったのがきっかけです。
・大変だったこと、やりがいを感じたこと
ケンカの仲裁などは言葉のやり取りが多く英語面での苦労はありました。困った時は他の先生に何と言っているのか何をしてほしいのかを教えてもらっていました。
ボランティアを始めてすぐ鬼ごっこなど遊びの中心になって子ども達と関われたり、ケンケンパや福笑いなど日本の遊びを言葉を多く使わなくても一緒に楽しむことができ、外に出るたびに「あれやろう!」と子ども達から積極的に遊びに誘ってくれることも多く嬉しかったです。
日本の観光地や友達・家族の写真を見せると、先生方も興味を持ってくれて話が広がって楽しかったですし、保護者の方々も挨拶すると私の名前を呼んで笑顔で返してくれたり雑談したりと、英語初心者の私でも楽しく安心して活動することが出来ました。
・ボランティアを通して感じたこと
大人は子どもの言葉や考えを大事にしながら関わっており、子ども達は意思表示が出来ていて助けが必要な時には誰かに頼る力も身につけている印象を受けました。例えば、子どもから自発的に「これを手伝ってほしい」「今は助けは必要ない」と言葉でしっかりと伝えたり、ケンカをしても手は出さずに言葉で相手に嫌なことを伝えていました。
先生方も近くで見守りつつも口出しはせず、助けを求められたら駆けつけて解決のお手伝いをするといった感じで、当事者同士のやり取りを大切にしていました。また、何か突拍子もない行動をした子には、一方的に注意して止めるのではなく、どうしてそういう行動をするのか子どもの気持ちを聞いて言葉で促すことも多く、大人が思う何気ないことでも子どもには意味があって行動していることを改めて考える機会になりました。日本に戻って復帰したら、今回学んだことを活かして子どもの自立や言葉で伝える力をつけるサポートをしながら、いざ助けが必要な時には頼りやすい安心感を持った保育士になりたいです。
日本で保育士を経験されたNさんだからこそ、幼児教育を理解された上で新たに発見できた部分が多くあったと思います。Nさん、素敵な体験談をありがとうございました!